私のおもいつく鍵ベスト3

鍵といえば、いろんなイメージが膨らんできます。
いちばんさきにくるのが、文人、それもやや変人といわれた谷崎潤一郎の名作「鍵」を思い出します。
学生の時に読んだので、 こんなにエロイ小説が、文芸大作でいいのかと思ったのは記憶に鮮明なところです。
そのせいで、谷崎潤一郎にはまってしまい、 陰翳礼讚、「痴人の愛」と続けて読みました。
はては、芦屋にある谷崎潤一郎記念館にまで、通い怪しげな高校生でした。
「痴人の愛」もエロくて肉食系悪女が出てきて、ドキドキしました。
その次のイメージからいうと、錠前の映像ということになるのでしょう。
とくに鍵というとシリンダーと鍵の一体物を指すことが多いですね。
この手のマンションに多いシリンダーと鍵のセットはピッキングの対象として、いま狙われやすくなっています。
防犯白書のデータから引用すると、手なれた泥棒の手にかかると、普通のシリンダー一体型の鍵は、大体2分ほどで 開いてしまうとのことです。
マンションのなかで、扉のところで不審な人物が長い時間、もそもそとしていたら目立ちます。
そういう意味でも、2分位で勝負しないと泥棒的にもよくはないようです。
だから逆に言うと、開状態にするのに、時間が必要とされるシリンダー錠は、防犯性能が高いと言えるのですね。
同じような顔をしているのに、防犯というところを売りにしているシリンダー錠は、そこがちがうから値段が高いのですね。
そして 鍵から連想されるイメージというと、込み入った難問題を解決するための特別アイテムということになります。
広辞苑にも、言葉は違いますが欲にた内容の事が書いてありました。
シャーロックホームズの小説で、事件の後半にさしかかって、ホームズの謎解きが始まる時に、よく、使われています。
助手のワトソンが「おい、ホームズ。
この事件は・・・・・・でわかつた。
そして 、なんなんだ・解決の鍵は?」というくだりが、たいてい出てきます。
これが出てくると、ホームズがしたり顔で講釈を垂れるので、一番おいしい所なのです。
だいたい、これらの事が私のおもいつく鍵ベスト3になるかと思います。