防犯に役立つ鍵について

出かける前に玄関や窓の鍵をかけることは、空き巣から家を守るために行う基本的な行いです。
しかし、鍵があるから大丈夫と安心しているとひどい目に遭うこともあります。
最近の空き巣の手口は巧妙化してきており、従来からよく言われている針金のような専用工具を使って、解錠する「ピッキング」という手口の他にも、サムターン回しと言われる、ドアにドリルなどを使って穴を開け、ドア内側のつまみ(サムターン)を回転させて解錠する手口や、ドリルなどを使って、鍵穴(シリンダー)を破壊してしまう「ドリリング」という手口など様々な方法で、住居への侵入をしてきます。
絶対の破られない鍵を作るのは100%不可能なことかもしれませんが、空き巣が侵入しにくい鍵を作ることができます。
例えば、「ピッキング」では、特に旧式のカギが狙われるので、 CP認定錠(警察庁より防犯性の高い建物部品として認定された錠)のような最新式の鍵に交換するなどの対策が必要です。
さらに、犯行になるべく時間をかけたくない空き巣にとっては、複数の鍵がついてるドアを避けるそうです。
だから「1ドア2ロック」として補助錠を使うことが基本になります。
「サムターン回し」に対しては、サムターンである内側のつまみにカバーを取り付けたりすることがまず必要となります。
また、サムターンを押し回しのものや鍵付きの物に取り換える対策もあります。
この場合でも、「1ドア2ロック」とすることで安心度が増していくことになります。
「ドリリング」への対策としては、プロテクタープレートのついたCP認定錠のシリンダーを使い補助錠と補強部品を併せて取り付けると有効でしょう。
空き巣の68.5%は、5分以上開かないと侵入をあきらめると言われています。
だから、開けるのに5分以上かかるように「1ドア2ロック」にすることは、玄関の防犯能力を高める上で、最も基本的な対策です。
我が家の安全安心を確かなものにするためにも、一度、見慣れた玄関の錠をもう一度点検することが大切です。